犬の慢性腎臓病(CKD)は、一度発症すると完治が難しく、進行を遅らせるための食事管理が重要になります。
その中でも、ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズは、腎臓病の犬に配慮した療法食として多くの飼い主に選ばれています。
しかし、ロイヤルカナンの腎臓サポートには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なるため、「どれを選べばいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズの種類ごとの違いを詳しく解説し、愛犬の状態に合ったフードの選び方について紹介します。
腎臓病の犬の健康をサポートするために、適切なフードを見つける参考にしてください。
ロイヤルカナンの腎臓サポートとは?

犬の腎臓病は、慢性腎臓病(CKD)と呼ばれる進行性の病気で、一度機能が低下すると元に戻ることはありません。
そのため、腎臓への負担を軽減しながら、必要な栄養を適切に摂取できるフード選びがとても重要になります。
ロイヤルカナンの「腎臓サポート」シリーズは、慢性腎臓病の犬のために特別に設計された療法食です。
腎機能を維持しながら、食欲低下や栄養不足を防ぐために、次のような特徴があります。
ロイヤルカナン腎臓サポートの主な特徴
✔ ナトリウムやカリウムのバランスを調整し、
腎臓病の犬でも健康を維持しやすい設計
✔ 食欲低下に対応するための風味や食感の工夫
✔ ドライフードだけでなくウェットタイプも展開し、
水分補給のサポートも可能
腎臓病の犬は、食欲が落ちることが多いため、食べやすさや嗜好性の違いに対応できるよう、ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズには複数の種類が用意されています。
ロイヤルカナン腎臓サポートシリーズの種類と違い
ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズには、犬の腎臓病の進行度や食欲、好みに応じた複数の種類があります。
それぞれの違いを理解し、愛犬に合ったフードを選ぶことが大切です。
腎臓サポート(通常版)
腎臓病の犬に向けた基本の療法食です。
リンやタンパク質を制限しながら、必要なエネルギーや栄養をバランスよく摂取できるように設計されています。
特徴
- 慢性腎臓病の犬向けの標準的なフード
- 腎臓への負担を抑えるために、低リン・低タンパク設計
- カロリーが適度に調整されており、活動量が落ちてきた犬にも適している
適した犬のタイプ
- 食欲が安定していて、特に嗜好性の問題がない犬
- 獣医師から腎臓病の療法食を勧められた犬
- 腎臓病の初期から中期の犬
腎臓サポート セレクション
基本の腎臓サポートと成分はほぼ同じですが、粒のサイズや食感が異なるタイプです。食感の違いによって食べやすさが向上し、フードの切り替えがスムーズになることを目的としています。
特徴
- 通常版よりも粒の形や硬さに工夫が施されている
- 食感の違いによって、食べる量が変わる犬に向いている
- 成分は通常版とほぼ同じ
適した犬のタイプ
- フードの食感によって食べる量が変わる犬
- 通常の腎臓サポートを食べにくそうにしている犬
- 食欲はあるが、フードの好き嫌いがはっきりしている犬
腎臓サポート 小型犬用
小型犬向けに設計された腎臓サポート食で、粒のサイズが小さくなっているため食べやすいのが特徴です。
特徴
- 小型犬の口のサイズに合わせた小粒設計
- 成分は通常版と同じだが、小型犬が食べやすい工夫がされている
- 低リン・低タンパクで腎臓の負担を軽減
適した犬のタイプ
- 小型犬で腎臓病と診断された犬
- 通常の腎臓サポートでは粒が大きく食べにくい犬
早期腎臓サポート
腎臓病の初期段階に適したフードで、腎臓の負担を軽減しつつ必要な栄養をしっかり摂れるように設計されています。
特徴
- 初期の慢性腎臓病の犬向けの療法食
- 他の腎臓サポート製品よりも、タンパク質とリンの含有量が若干高め
- 腎機能を維持しながら健康をサポート
適した犬のタイプ
- 腎臓病の初期段階の犬
- まだ症状が軽く、通常の腎臓サポートでは栄養が不足しがちな犬
腎臓サポート+低分子プロテイン(ドライ)
腎臓病と食物アレルギーを併発している犬向けに、加水分解タンパク質を使用した特別な療法食です。
特徴
- 低リン・低タンパクの設計ながら、食物アレルギーに配慮
- 加水分解タンパク質を使用し、アレルギー反応を抑える
- 腎臓の健康維持とアレルギー対策を両立
適した犬のタイプ
- 慢性腎臓病と食物アレルギーを持つ犬
- 通常の腎臓サポートが合わない犬
腎臓サポート ウェット(缶)
水分を多く含んだウェットタイプの腎臓サポートで、食欲が落ちている犬や水分補給を増やしたい犬に適しています。
特徴
- 柔らかく、水分を多く含んだウェットタイプ
- 嗜好性が高く、ドライフードを食べない犬に適している
- 水分補給の補助としても活用できる
適した犬のタイプ
- ドライフードを食べにくい犬
- 水をあまり飲まない犬
- 腎臓病が進行し、固形のフードを食べるのが難しくなってきた犬
次の章では、これらの種類の中から愛犬に最適なフードをどのように選ぶべきかを解説します。
ロイヤルカナン腎臓サポートの選び方
ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズには複数の種類がありますが、愛犬の状態に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは、食欲や食感の好み、腎臓病の進行度に応じた選び方を紹介します。
| 製品名 | 特徴 | 適した犬のタイプ |
|---|---|---|
| 腎臓サポート(ドライ) | 低リン・低タンパク設計で腎臓の負担を軽減 | 慢性腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート ウェット(缶) | 水分補給を助けるウェットタイプ | 水をあまり飲まない犬やドライを食べにくい犬 |
| 腎臓サポート セレクション(ドライ) | 食感や風味を工夫し嗜好性を高めた設計 | 食欲が低下した腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート 小型犬用(ドライ) | 小粒で小型犬が食べやすい | 小型犬で腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート+低分子プロテイン(ドライ) | 食物アレルギーを持つ犬向けに加水分解タンパク質を使用 | 慢性腎臓病と食物アレルギーを持つ犬 |
| 早期腎臓サポート(ドライ) | 初期の腎臓病向けに栄養バランスを調整 | 腎臓病の初期段階の犬 |
食欲がある犬には「腎臓サポート(ドライ)」か「セレクション(ドライ)」
腎臓病の進行が初期から中期で、まだ食欲が安定している犬には、基本の腎臓サポート(ドライ)か、食感が異なるセレクション(ドライ)がおすすめです。
選び方のポイント
- いつも通り食べてくれるならドライを選ぶ
- フードの形状や食感によって食べる量が変わる場合はセレクションを試してみる
小型犬には「腎臓サポート 小型犬用(ドライ)」
選び方のポイント
- 小型犬で、通常の腎臓サポートの粒が大きすぎる場合に適している
- 食べやすい小粒設計で、無理なく食事を続けられる
初期の腎臓病なら「早期腎臓サポート(ドライ)」
選び方のポイント
- 腎臓病の初期診断を受けた犬向け
- タンパク質やリンを適度に抑えながら、健康維持に必要な栄養を確保
迷ったときは獣医師に相談を!!
次の章では、これまでの内容をまとめて、ロイヤルカナン腎臓サポートの違いを簡単に整理します。
まとめ|ロイヤルカナン腎臓サポートの違いと選び方
ロイヤルカナンの腎臓サポートシリーズは、慢性腎臓病の犬に特化した療法食であり、腎臓の負担を軽減しながら必要な栄養をバランスよく摂取できるよう設計されています。
犬の食欲や食感の好みに応じて、最適な種類を選ぶことが重要です。
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| 製品名 | 特徴 | 適した犬のタイプ |
|---|---|---|
| 腎臓サポート(ドライ) | 低リン・低タンパク設計で腎臓の負担を軽減 | 慢性腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート ウェット(缶) | 水分補給を助けるウェットタイプ | 水をあまり飲まない犬やドライを食べにくい犬 |
| 腎臓サポート セレクション(ドライ) | 食感や風味を工夫し嗜好性を高めた設計 | 食欲が低下した腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート 小型犬用(ドライ) | 小粒で小型犬が食べやすい | 小型犬で腎臓病の犬 |
| 腎臓サポート+低分子プロテイン(ドライ) | 食物アレルギーを持つ犬向けに加水分解タンパク質を使用 | 慢性腎臓病と食物アレルギーを持つ犬 |
| 早期腎臓サポート(ドライ) | 初期の腎臓病向けに栄養バランスを調整 | 腎臓病の初期段階の犬 |
腎臓病の進行によって、食欲や嗜好が変化することもあります。
最初に選んだフードを食べなくなった場合は、食感や風味の違うタイプに切り替えるのもひとつの方法です。
また、迷った場合は獣医師に相談しながら、愛犬に最適なフードを見つけることをおすすめします。
適切なフードを選ぶことで、腎臓病の犬が少しでも快適に過ごせるよう、食事のサポートをしていきましょう。




