犬とコミュニケーションを取る中で、褒めることや叱ることは日常的に多くありますよね。
犬の性格によって接し方もさまざまです。初めて犬を飼う方にとっても、これまで犬を何匹も飼ってきた方にとっても、犬の褒め方や叱り方に悩む方は多いのではないでしょうか?
自分の犬にはどの方法が合っているんだろう…と考えますよね。
私もこれまで3匹飼ってきましたが、どの子も性格が違うので悩みました。
褒めることは、犬のしつけ(トレーニング)においてとても大切なことです。褒め方を工夫することで犬は飼い主の気持ちを理解しやすくなり、しつけ(トレーニング)の時間を楽しみだと感じるようになっていきます♪
叱り方も、やり方を誤るとお互いの信頼関係に悪い影響を与えてしまう可能性があります。正しい方法で行うことがとても大切です。
叱る回数よりも褒める回数を増やすことで、お互いにとって楽しくコミュニケーションを取ることができます。
この記事では、犬の褒め方や叱り方について紹介します。
犬の褒め方
褒め方にはいくつかのポイントがあります。
- 分かりやすい言葉で褒める
- 声のトーンは高く!笑顔で分かりやすく♪
- 褒めるタイミングは行動した「直後」
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
分かりやすい言葉で褒める
褒める時に使う言葉は、シンプルで分かりやすいものを選びます。例えば「いいね」「よくやった」「さすが」などがあります。
我が家のワンコは小さい頃からいろんな人から「可愛い」と言われていたこともあり、「可愛い」の言葉にすごく反応を見せます♪
反応しやすい = 褒め言葉として使いやすいですよ!
また、家族全員で共通の褒め言葉を使うことで犬は覚えやすくなります♪
何回も同じ言葉を聞かせることで、「前にも聞いたことがあるような…?」といった曖昧な覚えから「何回も聞いているから知っている!」という風に変わっていきます。
犬が“褒められている”と認識するまで続けることが大切です!
声のトーンは高く!笑顔で分かりやすく♪
大切なのは、声のトーンを高くして笑顔で褒めることです。
犬は言葉よりも感情や表情にとても敏感です。普段喋りかける時よりも声のトーンやテンションを高めにして、楽しそうに褒めることで犬に伝わりやすくなります。
少しオーバーかな?と感じるくらいに褒めることが◎!
褒めている“フリ”は犬は意外と見抜いてます(笑)
おもちゃなどで一緒に遊ぶ時も同じようにしてみましょう♪
褒めるタイミングは行動した「直後」
褒めるタイミングは、犬が望ましい行動をした「直後」がとても重要です。遅れて褒めても、犬はどうして褒められているのか理解できなくなってしまいます。
犬が正しい行動をした直後にしっかり褒めて、ご褒美としておやつやおもちゃを与えます。
ご褒美を使うことでその行動の正しさが認識しやすく!
褒める頻度が多いほど覚えやすくなります。たくさん褒めることでドンドン自信がついていき、自然と良い行動を取ることが増えていきます。
犬が良いことをしたらタイミング良く褒めるようにしましょう!
撫でられることが好きな犬には、褒める時に頭や胸の部分など体を優しく撫でてあげるのも良いですね♪
犬の叱り方
叱り方にはいくつかのポイントがあります。
- 無視する
- 低い声で短い言葉で叱る
- 叱るタイミングは行動する「瞬間」または「直前」
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
無視する
犬は人の気を引きたい時にイタズラをすることがあります。その場合、叱るのではなく無視するのがより効果的です。
話しかけない・触れない・視線を合わせないことがポイント!
誰か一人でも無視をやめたり異なる行動を取ると犬は混乱してしまうため、必ず家族全員で行動を統一して行うようにしましょう。
低い声で短い言葉で叱る
叱る時は、短く低い声で叱ります。例えば「ダメ」「ノー」という言葉が一般的です。あくまでも感情的に叱らないことが必要です。
叱った時に“耳が後ろに垂れ下がる”“震えている”といったボディランゲージが見られたら、その犬には叱る声が強すぎる可能性も…。
その時の犬の様子をしっかり観察してみましょう!
叱るタイミングは行動する「瞬間」または「直前」
叱るタイミングは、犬が望ましくない行動をする「瞬間」または「直前」が重要です。遅れて叱っても、犬はどうして叱られているのか理解できなくなってしまいます。
叱ることは褒めることと異なり、正しいやり方で行うことがとても重要です。やり方を誤ると犬にトラウマや恐怖心を与えてしまう可能性があります。
また、人と犬との信頼関係に悪影響を及ぼしてしまう場合もありますので、十分に気をつけて行いましょう。
叱るって実はすごく難しいことなんですよね…。
どんな叱り方はダメ?
やってはいけない叱り方は、こちらです。
大声で怒鳴ると犬は驚きや恐怖を感じてしまい、叱られた理由を理解することはできません。
大きな声(や音など)を苦手と感じる犬は多いので、この行動によって飼い主(人)に対する恐怖心を抱いてしまう場合もあります。
叩く・物を投げるとといった行動は虐待行為となってしまいます。
叩かれたことに犬はトラウマを抱き、自分の身を守るために飼い主(人)に対して攻撃的になってしまう可能性もあります。
犬は人の声や表情に敏感です。叱っても声が優しければ犬は叱られていないと誤解し、喜んでいると思う場合があります。
やめてほしい行動をますますやってしまうことに…
褒める声と叱る声をしっかり区別してあげましょう!
誤った行動をした際の罰として一時的にサークルに閉じ込める、というやり方を聞いたことのある方も多いと思いますが、この方法はおすすめしません。
犬が「サークルやクレートに閉じ込められること=罰」という認識をしてしまうと、サークルやクレートに対する苦手意識が生まれてしまいます。
サークルを使ったトレーニングをやるのが難しくなってしまうので注意が必要です!
お留守番やトイレ、お出かけの車移動など生活の中で利用する機会が多いので、嫌な場所という認識は作らないようにしたいですね。
犬を叱る場合には、短い言葉を低い声で使う・無視する・叱った後に褒めるなど適切な方法を実践するようにしましょう。
叱った後に重要なこと
誤った行動を叱るだけで終わってはいけません。叱った後にしっかり褒めることが大切です!
しつけ(トレーニング)を行う時には、何か指示を出して上手にできたら高いトーンの声で笑顔で褒めてあげます。例えば「えらい!」「すごい!」などの言葉が効果的です。
意識的に叱る回数よりも褒める回数を増やしてあげると◎です♪
犬が望ましい行動をした瞬間をしっかり見逃さないことが重要です。
犬のしつけ(トレーニング)は楽しむことが大切です。お互いにモチベーションを保ちながら楽しく信頼関係を築いていきましょう♪
まとめ
犬の褒め方や叱り方について、ポイントごとに紹介しました。
犬の褒め方や叱り方は多くの方にとっての悩みの1つで、犬の性格によって接し方もさまざまなので、自分の犬にはどの方法が合っているんだろう…と考えますよね。
特に叱り方はとても難しく、タイミングや接し方を誤るとお互いの信頼関係に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
褒め方は、どんな方でも取り入れやすい方法です。褒め方を工夫することで犬は飼い主の気持ちを理解しやすくなり、しつけ(トレーニング)の時間を楽しみだと感じるようになっていきます♪
褒めることはポジティブでお互いに楽しい気持ちになれるので、犬にとっても人にとってもストレスなく続けやすいですね!
たくさん褒めて、より良い信頼関係を築いていきましょう♪