子犬へのボディータッチに慣らす方法
子犬がボディータッチに慣れるトレーニングには、以下のような手順があります。
手順1:名前を覚えさせながら同時に優しく身体を撫でる
- 子犬に名前を覚えさせるために、普段の生活で名前を呼びながら褒めたり、名前を呼びながら優しく身体を撫でたりして並行してトライしてみましょう。名前を呼びながらおやつをあげる方法も効果的です。しかし、おやつだけでなく、飼い主とのコミュニケーションや遊びもご褒美になります。残念ながら最初はボディータッチだけではご褒美にはならないことが多いです。
手順2:嫌がらない部分から範囲を広げる
- 子犬が嫌がらない部分から体の各部分を触れることから始めます。子犬がじっとしていれば、「いいこ」と褒めてあげましょう。徐々に触る範囲を広げ、触れる回数を増やしていきます。最初は頭やわき腹、背中などに触れても平気になったら、耳や足にも触れてみます。新しい部分に触れる際には、必ず1回触れて反応を見ましょう。
手順3:口元を克服する
- 口元(マズル)を触ることを「マズルコントロール」と呼びますが、慣らすことで噛みつきを防ぐだけでなく、日常のブラッシングが楽になります。ただし、比較的、犬が嫌がりやすい部分なので、少しずつ慣らすことが重要です。最初は下あごを軽く触ることから始め、次に上あごにステップアップしていきます。口と鼻先を触れることに抵抗が少なくなったら、唇や歯茎にも触れていきます。最終的には、両手で上下のあごを掴んだまま、犬の顔を回せるようにするのが目的です。
手順4:腰と尻尾を攻略する
- 子犬にとって腰は、他の犬とマウンティングをする時に重要な部分です。この大切な腰を触れさせるためには信頼関係が必要です。軽く腰を触ったりさすったりすることに慣れたら、実際に犬に覆いかぶっていきます。犬がお座りをした状態で後ろからマウンティングポーズのように、抱きついてみましょう。これにより、飼い主が犬よりも優位であることを示します。犬がじっとしてくれたらご褒美を与えましょう。腰に慣れたら、犬の尻尾にも触れてみましょう。軽く撫でたり触れたりしながら、最終的には手で握ることができるようにします。
手順5:横向きから仰向け
- 通常姿勢でどの部分を触られても抵抗を示さなくなったら、犬を横向きや仰向けにして、ボディマッサージを行って交流を深めていきます。ここまでくれば、犬は飼い主に対して心から信頼していることになります。
手順6:さわる強さと回数をあげる
- 犬が全てのボディータッチを嫌がらなくなったら、触る強さや回数を増やしていきましょう。痛みを与えない程度で、軽くポンポンと叩くなどしてみましょう。これにより、犬があらゆる状況で体を触られても反撃しないようにするのが目的です。急に子供が尻尾を掴んだり、頭を叩いたりするような場面にも対応できるよう、想定しながら慣らしていきましょう。
上記は、子犬がボディータッチに慣れるようにする訓練方法に関する情報を順番に簡潔にまとめたものです。これが参考になれば幸いです。